地域再生塾「高度差4000」企業人コース9日目が開講。地域再生塾生9名がが高度差4000を活かした地域再生の基礎的な考え方である,消費者行動科学によるリピートのメカニズムを学び,社会科学の側面からの高度差4000の持続可能な地域再生の可能性を考えた。
高度差4000を活かしたサスティナブルな地域再生考えていくために,マーケットの消費者行動科学から捉えたリピートのメカニズムを国内の2事例から広域集客・交流を支えるロジックを講義。
アクセスが悪い地域での広域集客の実現事例として, 岩手県の公的宿泊施設の集客戦略を紹介。地域の観光形態を熟知した的確な集客エリア設定と身の丈に合った適切な人に適切なサービスを提供することで,高い顧客満足度に結びつけ,持続的な集客を高めた事例を解説し,その結果,地域集客力がボトムアップして新たなインフラ整備へとつながったことも紹介した。
また,身近な自然資源を活用した北海道の自然体験型余暇活動活用事業の事例から、来訪者の満足度調査による分析から総合満足度とリピート意向の関係を解説。リピート喚起には総合満足度が深く関与し,来訪者の評価と評価の要因を分析,評価とリピートとの関係を各因子分析することで消費者行動科学におけるリピートのメカニズムを説明し,新規来訪者は自然,リピート来訪者は地域交流機能(ホスピタリティ)が来訪者を誘引し,来訪回数の差により満足度因子が異なることから段階的な自然体験サービスを提供が必要となることなど,リピート顕在化のメカニズムに関する消費者行動研究の結果を講義した。
講義について質疑や意見交換がおこなわれ塾生たちの理解を深めた。満足度調査アンケートの手法やインターネット等の情報技術の進んだ現代でのリピート行動などや,消費者行動の健康志向と環境志向についてのなどが話され,これからのサスティナブルな地域再生に不可欠な消費者行動について討議した。