高度差4000 http://www.k4000.jp

事例  「未来を見据えた「高度差4000」再生産のシナリオ」

例えば,ものづくり企業によるシナリオ

例えば,ものづくり企業によるシナリオフローチャート富山におけるものづくり企業は、豊かな水を活用しながら企業活動を展開してきたが、先駆的な企業では、環境技術の開発を率先して進め、企業の倫理観として厳しい規制条件をつけながら、グローバル展開を実践する企業が存在する。環境技術が着目される昨今では、このような環境技術の開発が企業の競争力を強化し、新たなる需要を創造し、結果的に企業の付加価値を強固にすることができる。すなわち、高度差4000に配慮するがゆえの技術開発は、グローバル展開を可能にする世界標準の設定を容易にし、企業の競争力強化、ひいては企業価値向上へと結びつけることができる。このような姿勢こそが、とやまのものづくり企業に求められる姿であり、リーディング企業として、高度差4000を守り、育み、活用することで地域経済の繁栄を実践するあり方である。

例えば,農林水産・商・工・事業者連携によるシナリオ

例えば,農林水産・商・工・事業者連携によるフローチャート従来は経済活動にそぐわないと考えられていた高度差4000を守り・育む行動が、高度差4000の恵みを活用した新商品開発やブランド育成を組み合わすことに消費者が反応することを、地域再生塾での活動を通して理解した。そこで、消費者が安全安心な地産地消商品やCSR(企業の社会的責任)に結びつく地域貢献活動を望んでいることに着目し、高度差4000が育む農林水産資源の付加価値を活かした「高度差4000」ブランドづくりを、小売業者との連携のもとで進めた。そして、森の木1本がブリ千匹を育む高度差4000を守り・育むための環境保全活動を、消費者ニーズに即した経済活動の一環に組み込むことにより「高度差4000」ブランドづくりに成功した。

例えば,地域金融機関によるシナリオ

例えば,地域金融機関によるフローチャートこれからの地域金融機関では、CSR向上が企業活動のベースであり、地域貢献活動重視の姿勢が不可欠な要素となりつつあることを認識した結果、CSR向上に結びつく地域貢献活動である、高度差4000再生、および高度差4000再生人材育成への支援は、地域金融機関としては魅力的な活動の一つであることを再認識した。そこで、新たに高度差4000金融商品を開発するとともに、農林水産業者や観光業者と連携しながら、従来からの環境保全活動や環境コミュニケーションを見直し、さらには高度差4000再生産に資する地域プロジェクトを育成することにより、高度差4000を守り育みつつ、地域金融機関の企業価値の向上を実現した。

例えば,観光業者によるシナリオ

例えば,観光業者によるフローチャートこれまでの自社の観光サービスに加え、高度差4000が育む地域資源の付加価値を熟知し、グリーツーリズム商品、ブルーツーリズム商品、癒しと健康増進商品等の新サービスとともに、新サービスの礎(いしずえ)である環境保全活動と融合する新商品を開発した。これにより、高度差4000を守り・育みながら、高度差4000を活用した地域再生を実現するといった、新たなる高度差4000再生産システムを構築した。このような商品に消費者は動くのであり、高度差4000を守り育みつつ、交流人口の拡大を実現した。

例えば,市民活動によるシナリオ

例えば,市民活動によるフローチャートグリーツーリズムやブルーツーリズムへの参加を通し、高度差4000へと興味をもち、地域再生塾の活動に参加し、高度差4000の重要性と存立基盤の揺らぎを学んだ。学んだ知識をもとに、自らの子育て活動の一環として高度差4000の啓蒙活動と再生活動を融合した「森の幼稚園」といった、社会起業家としてのプログラムを開発した。このような活動は、国土形成計画において「新たな公」と位置づけられ、環境保全、国土基盤マネジメントなど、公と私との中間領域に対する国の活動支援が始まっており、PTAや主婦層を中心とした市民活動としての環境保全活動が着目されている。