富山大学地域連携推進機構の取組みを地域へ向け情報発信し,地域との連携を目指し,参加者との双方向の交流を図る「富山大学コラボフェスタ2010」が開催され,平成21年12月から本格稼働した地域再生塾の事業報告と塾生によるポスターセッション,『産学官金連携による地域活性化の可能性について』をテーマにパネルディスカッションが行われ,約110名の国・自治体,大学,産業界,塾生他の関係者が参加した。
開会にあたり富山大学地域連携推進機構 地域づくり・文化支援部門伊藤裕夫教授が挨拶。金岡省吾教授より地域再生塾「高度差4000」の事業報告がなされ,本格的事業化への取組み経緯,コンセプト,及び平成21年度企業人コースの講義風景・内容を紹介した。
地域再生塾「高度差4000」企業人コースの塾生10名による成果発表がポスターセッション形式で行なわれた。
会場内には塾生が制作したポスターが展示され,各塾生は自身のポスターの前で『高度差4000』を守り・育み・活用した事業構想モデルのプレゼンテーションをおこない,参加者から事業についての質疑応答やアドバイスを受けるなど,活気あふれる交流がもたれた。
「高度差4000地域活性化ビジネスの創造」ユニオン産業株式会社 澤井勇氏
「高度差4000ブランドの構築」有限会社ファイン・プロジェクト 藤原武幸氏
「高度差4000メディア連携企画案」北日本放送株式会社 岡部英明氏
「高度差4000資源循環を富の循環へ」有限会社水文 水上剛氏
「ユビキタスなクラウド型デジタルサイネージサービスと高度差4000的地域コミュニティの育成」日本エレクトロニクス株式会社 松山朋朗氏
「富山ライトレールと地域で結ぶ活力循環」富山ライトレール株式会社 野上悠太朗氏
「富山湾の神秘オオグチホヤを観光資源に―富山のマスコット―」株式会社アイペック 高見貞徳氏
「高度差4000をコンセプトにした事業構想『里山で作る機能性米』」五洲薬品株式会社 土合寛之氏
「高度差4000郷土料理から始まる地域活性化」株式会社エビスコーポレーション 松野禎夫氏
「高度差4000地産地消循環型野菜生産」株式会社ヨシケイ富山 小竹智雄氏
各パネリストから自己紹介を兼ね,金融機関・経済団体の地域活性化の戦略や実戦例,産学官金連携による取組みの具体例やCSR活動などを紹介。地域再生塾「高度差4000」の活動への講評や可能性,地域の繁栄に向けての金融機関や経済団体の役割りについて各パネリストから意見がだされ,企業・大学・行政・金融・メディアの連携による地域活性化への可能性について討議された。