魚津三太郎塾第2期の9日目が開講。水循環を守り・育み・活用する企業行動について,塾生がこれまでに学び考えたことを発表。第1期生や協力機関からのアドバイザーを交えてディスカッションをおこない,今後の事業立案へ向けた取り組みや方向性を探った。
「魚津の水循環とは何か?魅力は?今後の行方は?」
魚津三太郎塾第2期の初めての演習形式での講義がおこなわれた。はじめに金岡教授よりこれまでの講義の復習として,昨年10月19日から始まった11限の講義内容を振り返り各講義のポイントを確認し,魚津の水循環とは何か?魅力は?今後の行方は?という課題の中で企業の技術力や経営資源を生かして水循環にどうのように関わり何をすべきかを考えるスタートとなる本日の演習のねらいを説明した。
塾生たちは,一人5分間の持ち時間で「水循環を守り・育み・活用する企業行動」について1行コンセプトの発表をおこない,各塾生がこれまでの魚津三太郎塾で学び感じ考えたコンセプトや魚津の水循環への関わり方,事業プランのアイデアなどを,ペーパー資料やパワーポイント資料を活用してプレゼンテーションをおこなった。
各塾生の業務分野からとらえた『魚津の水循環』をテーマにしたコンセプトを今後のビジネスの切り口へと結びつけるための思いや考えを全員で共有してディスカッションをおこなった。
アドバイザーとして参加した5名から事業立案までの動きについてや事業立案への支援,地域連携の可能性について発表。発表内容をもとにアドバイザーと塾生によるディスカッションがおこなわれ,どこを目標にするのか,これからどう取り組めば事業立案できるかなどを討議し,水循環を企業行動に取り入れた事業立案のポスター発表に向けた演習がおこなわれた。
「商品に魚津の水循環という付加価値をどう付けるかが大事。まず,個人で実現できることを取り組んで自社の強みを生かし,水循環を活かすことを考えましょう。」
「お話をしても動く人と動かない人,解る人と解らない人がいる。後者の人が多いからこそヤル価値はあります。自分の情熱と勉強が大事。本気でヤルと本気のフォローがあります。」
「間伐材で紙をつくることで魚津の水循環を多くの人に伝えたいという熱い思いと魚津市や富山大学がバックにいる魚津三太郎塾の存在が企業を動かしプロジェクトの実現につながった。水循環の大切さを伝えることも仕事です。」
「魚津三太郎塾で間伐材が地元で使われないといった問題を話したのがきっかけで、様々な事業展開が生まれました。」と話し,組合での間伐事業の内容や現状,間伐材の利用状況をパワーポイントと動画映像で紹介説明した。
県内高等学校や新川高校・高岡向陵高校の現状や現在の活動や取り組みを紹介。「高校生と社会の接点を増やし高校の人材資源を活用してもらい,高校生たちに自信と自分で考える力をつけさせたい。」と話し,地域高等学校との連携の可能性を提示した。