高度差4000 モデル事業の報告

高度差4000

富山大学/地域再生塾「高度差4000」モデル事業報告

モデル事業「高度差4000」再生産担い手養成講座5

■5日目 7限目(講義45分 討議45分)
■日時 平成20年12月4日18時30分〜20時
■場所 富山ステーションフロントCiC 3F学習室
モデル事業「高度差4000」再生産担い手養成講座4

 地域再生塾「高度差4000」のモデル事業・再生産担い手養成講座5日目が開講。地域再生塾生8名が高度差4000を活かした地域再生の基礎的な考え方である,消費者行動科学によるリピートのメカニズムを学び,社会科学の側面からのサスティナブルな地域再生の可能性を考えた。

講義 とやま高度差4000
再生システム概論
「リピート需要を科学する 〜消費者行動科学の観点から高度差4000を考える」
講師:富山大学地域連携推進機構 地域づくり・文化支援部門 准教授 金岡省吾氏

富山大学地域連携推進機構 地域づくり・文化支援部門 准教授 金岡省吾氏

「消費者行動科学によるリピートのメカニズム」を国内での2事例から広域集客・交流を支えるロジックを講義。北海道黒松内町・自然体験型余暇の事例では,来訪者の満足度調査分析から,総合満足度がリピート喚起に関与するリピートの仕組みとその要因など,リピート需要の顕在化のメカニズムを解説。国営木曽三川公園の自然体験サービス事例から総合満足度と利用経験・リピート意向などとの因果関係から,サービス提供施設の役割を考察し,提供拠点の広域でのネットワーク形成について講義。「交流人口のリピート顕在化には,地域資源とホスピタリティ(交流機能)の満足度が関与してことから,自然を磨き,交流を支える産業育成が必要であり,高度差4000の守り×育み×活用することで地域の繁栄を導くシナリオの必然性」を解説し,地域再生への可能性を講じた。


討議 8名の塾生が講義内容についての講師への質疑と「ホスピタリティ」についての考えを討議し,アウトドアガイドの認証システムや県内の地域交流の現状など積極的な意見交換がなされた。講師の金岡氏から議論が深められる事例として岩手県の公共宿泊施設のホスピタリティが地域をボトムアップしたケースを紹介。「適確な集客エリアをターゲットにした身の丈サイズのサービス提供がコミュニティビジネスには必要」と地域再生へのヒントを示し5日目7限目の講義が終了した。

討議風景

8限目 地域資源活用型コミュニティビジネス論
    「ヘルスツーリズムの科学,特産品開発と食品科学」
講師:富山大学地域連携推進機構長 理事/研究担当 副学長 鏡森定信氏
日時:12月11日(木)18:30〜20:00(90分)