高度差4000 モデル事業の報告

高度差4000

富山大学/地域再生塾「高度差4000」モデル事業報告

モデル事業「高度差4000」再生産担い手養成講座4

■4日目 6限目(講義30分+30分 討議30分)
■日時 平成20年11月27日18時30分〜20時
■場所 富山ステーションフロントCiC 3F学習室
モデル事業「高度差4000」再生産担い手養成講座4

 地域再生塾「高度差4000」のモデル事業・再生産担い手養成講座4日目が開講。地域再生塾生8名が高度差4000に対する環境保全,環境修復方法論の基礎を学び,現在求めらる環境保全に資する「新たな公」の可能性を追求した。

講義1 とやま高度差4000
環境保全・環境修復社会論
講師:早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター
   ボランティアプロジェクトコーディネーター 仲村正彦氏

早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター-   ボランティアプロジェクトコーディネーター 仲村正彦氏

国内最大規模の教育的社会貢献の活動推進機関である早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(通称WAVOC)の活動内容や手法を紹介,環境保全および環境修復活動を実践する実例と方法論を講義した。
WAVOCは大学の知的・人的リソースを最大限に活用しながらボランティア活動を広く国内外で展開し,行動する国際人の育成を目指し2002年4月に設立した他大学や社会人等にも開かれた機関と概要を紹介。活動開発計画の方法論として採用している PCM手法(プロジェクト・サイクル・マネジメント手法)は開発援助プロジェクトの計画立案・実施・評価という一連のサイクルを「プロジェクト・デザイン・マトリックス」とよばれるプロジェクト概要表用いて運営管理する手法を説明。実践している環境保全型森林ボランティア活動,ケニア・アルゼンチンへのスタディツアーやインターン,一学一山運動などの活動紹介から現在の状況や問題点、活動の効果などを講義した。


講義2 とやま高度差4000
環境保全・環境修復社会論
講師:富山大学人間発達科学部長 教授 佐藤幸男氏

富山大学人間発達科学部長 教授 佐藤幸男氏

大学が果たす役割として環境保全・環境修復に学生が関与していくことは重要とし,2年前からWAVOCと富山大学人間発達科学部が連携授業協定を結び,教育的社会貢献活動を授業として取組む状況を紹介。また,県内における活動の制約や問題点についても指摘し,具体的なプロジェクトに参画することによる成果を講義した。
富山の自然は海外から見てもユニークで恵まれているが,それをブランドとして外部へ表現しきれていない状況にあり,それを今後どう肉付けしていくかが課題であり,「ユニークな富山の自然は世界に通用する内容でもあり,グローバル化には地域でのグローカル化により『富山高度差4000』というブランドを確固たるものにすることが重要。」と地域での環境保全と修復への意識向上の重要性を講義した。


討議 今回の講義内容を踏まえ「持続する活動」をテーマに8名の塾生が討議を交わし,ボランティアのあり方や組織づくり,地元の山での活動における問題点や事業報告で行政の対応が変わり状況が変わるなど塾生の経験や実績に基づいた活発な意見交換がなされた。
最後に今回講師の佐藤幸男氏が「これからも内発的にできることをみんなで考えましょう」と塾生へ呼びかけ4日目6限目の講義が終了した。

7限目 再生システム概論
講師:富山大学地域連携推進機構 地域づくり・文化支援部門 准教授 金岡省吾氏
日時:12月4日(木)18:30〜20:00(90分)