地域再生塾「高度差4000」企業人コース26日目が開講。平成21年度企業人コース修了式として,最終総括講義と修了書授与と塾生代表によるプレゼン,学長と塾生による座談会がおこなわれた。
「スピードがキー」
経営や地域活性においてスピードが重要な鍵を握る。日本はグローバル競争においてスピードで劣る。日本企業が国際経済で生き残るためにもグローバル化が重要である。4倍のスピードで開発すれば,4倍の製品投入を可能とし,若手リーダーや技術者は4倍のプロジェクトを経験でき成長することができる。新興国の成長スピードは2倍,4倍と速く,それらの企業と競争するには日本企業も2倍,4倍というスピードが要求される。日本企業は技術面では大きな競争力を持つが対応が遅い。
「加速の効果」
規模の経済は,量×時間で計られる。加速すると量が少ないものも大きな規模の経済が発揮できることが加速の効果である。
「加速するためには」
情報通信ソフト,クラウドコンピューティング,トヨタ生産方式などに代表される経営手法でどこまでスピードがあがるかを検討し,ビジネスプロセスを「内段取り」「外段取り」に分けて追求することが加速するため必要で,インフラとビジネスの間にプラットホームを構築することにより製品開発・投入プロセスを短縮することができる。
情報通信・交通手段を利活用して外段取りを増やし,見える化により競争意識をあおることで加速させる。さらにロボット化を図れば桁外れの速度をもたらすことができる。
「早い・速い・疾い」
製品開発・生産のスピードには「早い・速い・疾い」の3種ある。「早い」は天の時、「速い」は人の和,「疾い」は地の利という判断により左右
「早い・速い・疾い」
製品開発・生産のスピードには「早い・速い・疾い」の3種ある。「早い」は天の時、「速い」は人の和,「疾い」は地の利という判断により左右される。経営や地域活性において,人の和の判断で「速く」スピードを加速させることがこれからの日本経済には重要となっていく。
経営学の観点から,そもそも何故スピードを上げなければ経済が成立しなくなったのか,どの段階でスピードをはやくすべきかなどの質疑がなされ,今後のビジネスモデル実現へ向けてのスピードの重要性を理解した。