地域再生塾「高度差4000」の行政人コース9日目が開講。魚津市若手職員の塾生が,地域活用の担い手としての金融機関の役割や動向について学び,地域再生と産業振興に向けた政策立案への礎を築いた。
新たなる地域再生の担い手としての金融機関の役割や動向について講義。国土形成計画における新たな概念として生まれた「新たなる公」による地域づくり等、地域づくりの担い手とその実践方法が変化するなか,金融機関は金融再生プログラムの「リレーションシップバンキングの機能強化」を契機に,中小・地域金融機関の産学官金連携の取組みを強化し,さらに産業創出ばかりでなく,地域づくり支援へと取組み領域が拡大している動きを紹介。
金融政策の動向や富山県内の金融機関の動向を示し,全国の金融機関の動向として,メガバンクによる産学連携の取組みや地域金融機関による産学連携の取組み,産業支援機関の取組み事例を紹介し,ヒアリング調査結果を行なった4例について詳しく紹介した。
地元金融機関の地域産業の育成と本業支援、地域振興といった取組み等,中小企業への非金融サービス強化に向けた金融機関の経営戦略の変化といった動向を紹介した。また,金融機関の顧客ネットワークを活用した地域再生プロジェクト立案へ向けた研究会の事例から、地域再生への人づくりの取組みや複数金融機関連携による地域ファンドの事例を示し,地方自治体との連携の可能性を話した。
講義内容についての金融機関の役割や産学官金連携に関しての質疑がなされ,全国事例を魚津市におきかえて今後の行政や地域再生の人づくりについて,地域金融機関との関わりという観点から討議した。