地域再生塾「高度差4000」の行政人コース7日目が開講。魚津市若手職員の塾生が,地域再生クラスター形成へ向けた産業クラスター政策や産学官金メディア連携と人材育成について学び,地域再生と産業振興に向けた政策立案への礎を築いた。
地域クラスター形成の例として,地域の大学を核にした地域資源活用型地域再生について紹介。大学の使命が教育・研究に“地域貢献”が加わった背景を解説し,大学の地域貢献活動の事例や地域の大学を活用した知の拠点形成による地域再生の取組み事例を紹介した。
富山大学での地域貢献の取組み,地域連携推進機構の組織や機能について説明し,全学的機関として新たな地域貢献機能が形成され,地域資源活用型地域づくりを支援するシステムが構築されていることを話し,富山大学との地域づくりに関する今後の連携可能性を示した。
大学において地域再生人材を育成する地域再生塾「高度差4000」事業について説明。大学の地域貢献と富山モデル発信の地域活性化という事業背景や大学の学部横断した教育法で,循環型社会×ビジネス×地域活性化の地域プロジェクトを考え,企業活動や地域活動で行動する人材を育成する同事業の平成20年試行事業からの内容や反響,評価を踏まえ,平成21年度からの本格事業への改善や事業の推進体制について説明し,地域再生塾「高度差4000」の人材育成システム形成の過程とイベントの戦略的活用法、メディア活用法を講義し,「人材を育成するとどのような成果があるのかというアウトプットを考えたシステムづくりが必要となる。」と話した。
講義で提供された話題に関しての質疑がされ,行政の立場での地域人材育成についての必要性や課題,大学との地域づくりに関する今後の連携可能性などについて討議された。