高度差4000 http://www.k4000.jp

事業報告

地域再生塾「高度差4000」魚津モデル行政人コース 5日目

富山大学
地域再生塾「高度差4000」魚津モデル
日時 平成22年3月18日(木)13時00分〜17時00分
場所 魚津市役所2階会議室

地域再生塾「高度差4000」の行政人コース・魚津モデルの5日目が開講。魚津市若手職員の塾生が,,魚津の河川の魚の生態と現状についてと,自然環境や地域資源を活用した低炭素・循環型の地域づくりのケーススタディとして,CO2の評価システムについてと市民主導による地域再生の実例を学び,地域活性化と再生へ向けた可能性を考えた。

5日目8限目
講義

とやま高度差4000
魚津の河川のさかな
講師:魚津水族館 不破光大氏

地域再生塾「高度差4000」魚津モデル行政人コース 5日目8限目

魚津市の自然環境の現況について、魚津市内を流れる河川に生息する魚類の分布から紹介。河川に生息する魚について、生涯淡水環境のみで生活する「純淡水魚」と海でも生活をする「通し回遊魚」がおり,通し回遊魚は、サケに代表される「遡河回遊魚」,アユカケ等の「降河回遊魚」,アユ等の「両側回遊魚」に分類されると解説。魚津市内での河川での定点観察による、魚類の生息調査の結果から、河川に生息するさかなの特徴や生態について紹介した。

片貝川の調査では、下流域,中流域,支流,上流域と観測点ごと観察結果を報告、片貝川のような特殊な急流河川ではコイ科魚類のような純淡水魚が少ないことや,夏季に起る減水や渇水で生物たちの生息場所が制限されてしまうことなどを紹介した。また,支流や湧水が流れ込む用水などには希少種の魚類の生息が確認されいることや,カジカやタカハヤの生息分布と生態研究についても紹介解説。急流河川の片貝川との比較に純淡水魚が多く生息する角川での調査も紹介し,清流だから魚が豊富と言うわけではないことを示した。

魚津市内で確認されている魚種は多く,レッドデータブックに掲載されている魚も多く確認されている。今後、河川改修など環境変化の影響や自然環境の変化で生態がどのような影響をもたらすか生態観測調査を深め,守るべき環境を見つめなければならないと話した。

8限目討議

講義で提供された話題に関しての質問や意見交換がなされ塾生相互の理解を深めた。塾生から,魚が棲む河川の水質についてや外来種について,夏季の水量減少と渇水について,絶滅危惧種の保護についてなど様々な質問や意見が述べられ活発に意見が交換され、今後の魚津市のあるべき自然について理解を深めた。

次回の魚津モデル講義は 月 日(木)高度差4000地域クラスター形成「事業構想演習1」