地域再生塾「高度差4000」の行政人コース・魚津モデルの3日目が開講。魚津市若手職員13名の塾生が,消費者行動科学によるリピートのメカニズムを学び,社会科学の側面からのサスティナブルな地域再生の可能性を考えた。
高度差4000を活かした地域再生を考えていくために,自然体験型余暇における来訪者の行動原理として,リピートのメカニズムを講義。アクセスが悪い地域での広域集客の実現事例としてと,適切なサービス提供が高い顧客満足度に結びつき繁盛、結果地域集客力がボトムアップに結びついた岩手県の公的宿泊施設の事例を紹介し,的確な集客エリア設定の重要性と身の丈に合う的確なサービス提供による顧客満足度をアップがリピート需要の創造につながった事例を解説した。また,北海道の身近な自然資源を活用した体験型余暇の事例から、来訪者の満足度調査による分析から総合満足度とリピート意向の関係を解説。
新規来訪者は自然の満足度が,リピート来訪者は地域交流機能(ホスピタリティ)の満足度が来訪者を誘引し,来訪回数の差により満足度因子が異なることから段階的な自然体験サービスを提供が必要となることなど,リピート顕在化のメカニズムに関する消費者行動研究の結果を講義した。さらに,国営公園の自然体験サービス事例での総合満足度とリピート意向の関係分析からサービス提供施設の役割を考察、提供拠点の広域でのネットワーク形成について講義し、高度差4000を活かした交流人口の増大を目指す地域づくりへの話題提供をおこなった。