地域再生塾「高度差4000」の行政人コース・魚津モデルの3日目が開講。魚津市若手職員13名の塾生が,消費者行動科学によるリピートのメカニズムを学び,社会科学の側面からのサスティナブルな地域再生の可能性を考えた。
広域的なマネージメントと行政運営の事例として,世界遺産に指定されている地域の環境共生型地域づくりの事例を紹介。現地へのアクセスルートや周辺地域へのアクセスルートなど地域特性から役割を分担し,ハードとソフト,インフラ基盤の役割を明確化し,それぞれの体験イメージを具体化するために必要な地域を支えるハードとソフトを構築し,それらを維持しサポートするコミュニティビジネスの育成を図る地域づくりが必要であると解説した。
社会起業家によるまちづくりの事例として北海道登別市の廃校小学校の遊休活用の事例を紹介。ボランティア育成による協働型まちづくりの実践例として小さなまちづくりの輪が拡がり村づくりへ発展した経緯を解説し,今後の政策の参考になる先駆的地域づくりの話題提供をおこなった。
講義で提供された話題に関しての質疑,意見交換がなされ,塾生相互が理解を深めた。質問では,リピートについての研究内容の満足度調査の調査方法やアンケート手法,口コミの評価についてやホスピタリティの考え方についてなど様々な話題で,実際の魚津市のケースに置き換えた観点から討議され,塾生たちの今後の行政プロジェクト策定の参考とし,進め方に活かせる内容を学んだ。