魚津三太郎塾 中級コースレポート

魚津三太郎塾中級コース新事業の創出
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事業スケジュール

事業計画作成

2014年07月11日
魚津三太郎塾中級
魚津三太郎塾中級4日目第6限
日時:平成26年7月11日(金)13:30〜16:10
会場:魚津市役所 第5会議室

魚津三太郎塾中級コースの4日目は,事業計画の作成をテーマに事業計画の基本や策定ポイント,作成方法などについて講義と実習がおこなわれ,今後作成する事業計画書の基本から作成・実践までのプロセスやテクニックを学んだ。

講義 事業計画作成 〜事業計画とは,そのポイント〜

中級4日目第6限

講義+実習

事業計画作成
〜事業計画とは,そのポイント〜
講師:アシステム税理士法人 深川誠一郎氏

事業計画の基本の確認として,不況下で先行き不透明で読みにくいからこそ先をみ計画を立てることが大切であり,できるか否かではなくどうすれば実現するのかという思考回路に切り替えて到達目標を設定し,逆算して経営に転換することが重要と経営計画の必要性について説明。経営計画の策定は事業計画からで,事業計画とは計画年度において目指すべき業績や事業内容を具体的に定めたものであり,計画年度中の事業全般を管理するための指針と資金計画とともに当期経営目標を達成するための計画であると話し,事業計画は数値など具体性のある内容で作成しなければ効果が無いと説明。同時に数字で表すことでどれだけ達成できたが判り,自社にとって検討が必要な課題を明らかにすることができるので経営計画全般を見直すきっかけにもなると話した。

事業計画の必須計画は,目標となる売上高や利益などに関する計画である利益計画と顧客や商品別の売上高(販売数量)などに関する計画である販売計画と話し,計画策定のポイントを説明。利益計画は計画年度の予定損益計算書でもあり達成すべき業績であり,ゴールとなる利益計画を検討するとゴールと現状のギャップが把握でき,検討すべきポイントが明らかになり検討が必要となる他の計画や当期経営目標達成のための課題がわかると説明。事業計画作成において,最初に利益計画から検討すると効率的にその他の計画を検討することができるとアドバイスした。さらに,利益計画書の具体的策定の手法について,フォーマットの細分化や当期純利益から逆算した金額で検討することや費用の徹底した削減など策定作業でのポイントやアドバイスを交え解説した。また同じく必須計画である販売計画の策定についても,顧客別・商品別の販売計画の検討や実現性のある計画立案,ギャップを埋める方策と基本方針の検討などについて具体的策定の方法について解説した。事業計画の作り方に関して,目標にあった書き方で読みやすく,わかりやすく,簡潔であることが大切と話し,事業計画の概要項目についても説明。事業計画において最も重要になることは売上の仮説が検証されていることであり,その根拠が示されていることであるとまとめた。

ここまでの講義を踏まえて,塾生が実際に事業計画書作成のイメージをつかむ実習が行われ,創業計画ワークシートや6か年目標変動損益計算書のフォーマットに必要数値を書き込み,主に利益計画書策定作業についてのポイントや課題を実習した。

意見交換&質疑

事業計画策定について質疑と意見交換がなされた。事業計画の策定での利益計画について経営者自ら数字を出す重要性についてや事業計画の根本となる売上の根拠の必要性が話されたほか,これまでの事業活動の整理する必要性や情報の整理について意見がだされた。深川氏からは「事業計画は策定して終わりではなく事業計画を使いこなし計画達成のための取り組み体制が必要と外部へ見せるための計画書ではなく自社のための事業計画書であることを忘れないで取り組んでください」と話した。


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