魚津三太郎塾 中級コースレポート

魚津三太郎塾中級コース新事業の創出
魚津三太郎塾 第1期 魚津三太郎塾 第2期 魚津三太郎塾 第3期 魚津市 富山大学 文化支援部門
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事業スケジュール

導入講座 動く事業・動かない事業

2014年05月28日
魚津三太郎塾中級 2日目第3限
オリエンテーション
導入講座
日時:平成26年5月28日(水)14:00〜16:30
会場:魚津市役所 第3委員会室

魚津三太郎塾中級コースの2日目は導入講義として動く事業と動かない事業の違いについてのディスカッション,中級コースの開講目的や構想・概要についてのオリエンテーションと意見交換が行われ,自ら調べ考え動く人材育成を目的にした中級コースのカリキュラムが本格的にスタートした。

オリエンテーション 導入講座

中級導入講座

動く事業,動かない事業(その違い)
動かないプロジェクト
〜なぜ動かない,なぜ周辺企業は動いた?〜
講師:富山大学地域連携推進機構 教授 金岡省吾

動く事業と動かない事業の違いについて金岡教授が民間シンクタンク時代に携わった案件を事例として説明。シンクタンクの仕事について様々な案件の企画と調査研究,ソリューションやデータ解析など行い経営戦略や政策決定に必要な知識や情報の提供は,特に裏付けの証拠としてデータを重要視すると説明。地域のソリューションの事例として山間過疎地からの企画検討の案件について企画依頼からプロジェクト提案までの構想課程を示し,提案のために何をするべきか塾生とともに考察した。

先行市場状況や商品特性・効果,生産コストなど調査実施に際し踏まえる視点をあげ,科学的裏付けをもとに商品開発し,的確な販売ターゲットを見据え市場参入・販路開拓までのプロセスを紹介した。販路開拓で特に販売チャネルを調査する手法としてエンドユーザーからヒアリングで遡る方法が効果的であったと話し,調査過程でのヒアリングの重要性をあげた。この事業は結果,産学官のクラスター体制を構築し,生産・販路・資金など事業プロジェクトが整ったにも関わらずプロジェクトが動き出さなかったことを説明。市場ニーズに適応型の地域づくりの可能性と人づくりの必要性について示した。

質疑応答

討議 論点1 なぜ動かなかったのか?
   論点2 なぜ周りの企業が動いたか

この講義の事例で事業が何故動かなかったか?なぜ周りの企業が動いたかを塾生で討論。様々な企業がすぐ動き出した理由,ビジネスメリットを感じ取り,価値連鎖によりクラスター形成していった状況,地域・行政が事業を進められなかった事情などを議論。金岡教授は「他人任せの提案ではなく自分で考え,自分の基盤を自分でつくり,価値連鎖をつくっていくことが魚津三太郎塾中級である」と話した。

オリエンテーション

魚津三太郎塾 中級 〜中級の目標,進め方〜
説明:魚津市企画総務部企画政策課地域資源推進班 前田久則
  (富山大学地域連携推進機構民間等共同研究員) 

魚津三太郎塾中級コース開講にあたり塾生へ向けたオリエンテーションが行われ,塾の開講の目的やプロジェクト構想,概要などについて相互確認と共通認識を図った。地域・企業の課題や問題を地域の資源や特徴を使い課題解決する地域プロジェクト創造を目標とした魚津三太郎塾初級の修了塾生の提案事業レベルアップと更なる事業支援のための中級コースの目的を説明。プロジェクトの見直しや動き出して見える課題など中級では自ら解決する課題を設定し,自ら情報を集めて,自ら解決策を訓練を行い,事業プロジェクトが実行に耐えられるレベルまでブラッシュアップしていくと方向性を示し,中級コースのスケジュールやカリキュラムについての詳細を説明。

中級受講のポイントとして「自ら課題を設定し,自ら情報を集めて,自ら解決策を考える」「論理的に事業を組み立てること〈目次の必要性)」「何がわからなければいけないのかを考え,議論し,学ぶること」「塾の大きな2本柱である魚津の水循環とCSVを踏まえて取り組むこと」をあげ,11月の修了式までの塾の進め方を説明した。各塾生間で中級開講にあたっての意見交換も行われ,最後に金岡教授から塾生に向け「目標となる企業はどこなのか?将来像はどう見ているのか?を各自再度考えてみてください」とアドバイスがおくられた。


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