魚津三太郎塾 中級コースレポート

魚津三太郎塾中級コース新事業の創出
魚津三太郎塾 第1期 魚津三太郎塾 第2期 魚津三太郎塾 第3期 魚津市 富山大学 文化支援部門
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事業スケジュール

魚津三太郎塾中級開講式

2014年05月16日
魚津三太郎塾中級 開講式
日時:平成26年5月16日(金)14:00〜16:00
会場:富山大学五福キャンパス カフェアザミ2F

魚津三太郎塾修了塾生を対象にした中級コースの開講式が行われ,事業の更なるレベル向上と新事業の創造,今後の経済環境に耐えうる企業者としての資質を醸成することを目的に,本年11月までのカリキュラムがスタートした。開講式には塾生の他、主催の富山大学,魚津市関係者,協力金融機関各行と後援機関各団体関係者、マスコミ関係者ら約20名が参加した。

魚津三太郎塾中級開講式

1限

オリエンテーション

魚津三太郎塾 中級 〜中級の目標,進め方〜
説明:魚津市企画総務部企画政策課地域資源推進班 前田久則
  (富山大学地域連携推進機構民間等共同研究員)

魚津三太郎塾中級コース開講にあたりオリエンテーションが行われ,塾の開講の目的やプロジェクト構想,概要を説明した。同塾開塾の背景と目的を説明し,第1期・2期の塾生の事業化された成果を紹介。成果を踏まえて,提案事業の実行率向上への個別支援・サポート体制の充実と更なる事業育成支援のためのプロジェクト全体の見直しを図り,事業のレベルアップに向け修了生対象とした中級コースを新設した経緯を説明。塾の基本理念である‘自ら調べ考え動く’人材育成のため,ゼミ形式で事業遂行の障害・解決策を自ら見つけ出す訓練をメインに実施し,自ら解決する課題を設定することから始め,解決するために様々なアプローチを試行錯誤しながら身につけることを当面の目標とすること,運営側では塾生の育成を進めるとともに魚津地域に根ざす育成(サポート)体制システムの形態を模索することが中級コースの目指すものと説明した。魚津三太郎プロジェクトの全体像について,気づき・学び、考え、行動する入門・初級・中級・上級の各レベルの位置付けと意識格差レベル毎へのアプローチから説明し,開講する中級コースのレベルの全体像での位置づけを示した。さらに中級の開講期間や日程などの概要と講義・実習・演習などのカリキュラムについてと受講のポイントを提示。「自ら課題を設定し,自ら情報を集めて,自ら解決策を考える」「論理的に事業を組み立てること」をポイントに考え,議論して,塾の大きな2本柱である魚津の水循環とCSVを踏まえて取り組んでいく旨が説明された。

開講挨拶

開講にあたり主催者を代表して魚津市副市長谷口雅広氏が「魚津三太郎塾の修了生たちの取り組みは確実に地域活性化の為となっている。中級コース開講でこの動きを更に加速させるものである。参加する塾生は将来の経済環境変化に対応して生き残りの一助となるよう成果に期待している」と挨拶。富山大学を代表して丹羽昇理事・副学長が「大学は教育・研究・社会貢献が柱。地域を活性化させる人材・地域で活躍する人材のレベルアップと人材育成が重要。自ら考え,地域の中で自分の事業を作り直すことを実際に行い,共通の価値をお互いに見いだし,モデルとなる事業が魚津から全国・世界へと発信されることを期待します」と挨拶した。


2限

座談会

テーマ:人材育成システムとしての魚津三太郎塾
参加者:谷口魚津副市長,丹羽富山大学理事・副学長,中級塾生(朝野愛子,石譜齔ャ,塩田明弘),来場者
進行:富山大学地域連携推進機構教授 金岡省吾

冒頭に司会の金岡教授から魚津三太郎塾初級1期から3期までの事業内容や塾生の動きについて紹介。中級を動かすに至るまでの背景や0期となる市職員研修の様子について説明。国の地域づくりの動きとして専門家派遣事業や地域づくり活動支援体制整備事業などについても触れた。中級塾生の美浪氏(前田氏が代理報告),朝野氏,塩田氏,石侮≠ェ,実施している事業報告と中級取り組みへの抱負や目標を発表。各塾生は塾修了後の事業プランの実施経過や課題・成果を紹介し「水循環」というキーワードを通じ魚津の魅力を伝え,自社のビジネスにつながる目標や抱負を語った。

人材育成システムとしての魚津三太郎塾について谷口副市長は「第一段階としては成功している。(魚津三太郎塾を通し)塾生は人の幅を拡げている。‘人の繋がり’がキーワード」と評価。丹羽副学長は,水循環をキーワードにした理念が個から面に拡がってきたとし,「人の輪を拡げると新しいモノが生まれる。地域で外から入ってきた金を循環する仕組み仕掛けを作り,地域全体を考える共通の価値を見いだすことが大切」と話した。協力金融機関の参加者からは「地方金融機関は地元企業の発展なくしては企業発展は無い。地域密着・地域貢献が使命」「企業・自分が何をしているのかの伝え方が大切」「まず企業が考え、何をしたいか伝えて欲しい。それをしっかり聞くのが銀行の役割」などの意見がだされた。大学の立場で近藤達也研究振興部社会貢献グループ長が「大学は教育・研究・社会貢献が3本柱。地域活性化の中核拠点が大学であり,地域社会のシンクタンクの役割がある。魚津三太郎塾は大学の最先端の取り組みの一つ。大学も地域に愛され必要とされなければ生き残れない」と話した。また,中部経済産業局北陸支局原幸彦産業課長が「事業にはお金も大事だがアイディアも大事」と話し,中小企業へのサポート支援や補助金について説明紹介した。

総括・閉会

「行政が関わるのは,魚津市が元気であり続けるには経済が活発でなければならないから。人口動向から若年齢の減少が予測されるなか,市民全体で危機感を持ち対応しなければいけない。経済界には期待するところが大きく,それを担っていく人材育成は重要である。魚津三太郎塾には社会変化に対応できる企業人として,地域のリーダーとしての活躍を期待している」と谷口副市長が総括。丹羽副学長が「個々の意識改革により社会変化の中からビジネスチャンスに気がつけるかが大切。地域にしかないものを作ることで企業は生き残れる。自分だけで出来ないことを産学官金のネットワークでおぎない魚津三太郎塾が地域企業活性化のモデルとなるよう期待し大学も応援します」と総括した。


魚津三太郎塾中級協力機関

富山銀行 富山第一銀行 にいかわ信用金庫 北陸銀行 北國銀行

後援機関

魚津商工会議所 中部経済産業局北陸支局 富山県新世紀産業機構 富山県中小企業団体中央会 (株)新川インフォメーションセンター 北陸職業能力開発大学校 学校法人荒井学園


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