たかおか共創ビジネス研究所  概要 目標と計画

高岡市富山大学

11・12限(200分) 高岡市の地域課題と活性化ベクトル①

2014年05月09日
たかおか共創ビジネス研究所
6日目第11・12限講義&討議
地域課題解決型事業立案演習
日時:平成26年5月9日(金)15:30〜18:30
会場:高岡市役所8階803会議室

たかおか共創ビジネス研究所の6日目から4回に渡り.行政担当者から高岡市の地域課題と現状について4つの視点から情報提供を受け,討議と意見交換を行い,研究所員間で情報の共有化と地域課題の共通認識を図る。6日目は人口減と少子高齢化の現状を把握し,高岡の地域課題解決と活性化ベクトルを探った。

6日目第11・12限 地域課題解決型事業立案演習

第11・12限

講義&討議

高岡市の地域課題と活性化ベクトル①
高岡市の地域課題を把握『人口減・少子高齢化』
講師:高岡市経営企画部都市経営課 副主幹 日名田尚明

高岡の地域課題を把握し,理解してもらい地域課題解決と地域活性化ビジネスへ繋がる方向性探ろうと、今回から4回に渡る講義予定を説明。初回は高岡だけに限らず全国的な地域課題でもある人口減少と少子高齢化についてをテーマとした講義をおこなった。高岡市と福岡町合併後の平成18年から24年までの7年間の人口統計データを示し説明。高岡市の人口と世帯数の推移グラフから世帯数の増加に対し,人口数が減少している現実と今後の大幅な人口減の予測となることを示した。死亡・出生の自然動態,転出・転入の社会動態の推移や年齢別人口構成の割合の推移から高岡市の少子高齢化への傾向を示し,国・県・高岡市の出生数・出生率の推移データを提示し,高岡市は出生率・出生数ともに国や県の平均より下回っている現状を説明した。また,社会動態の詳細なデーターとして年間転入・転出数の県内市町村対比データを示し高岡市の動向と比較。高岡市への転入者は射水市・富山市からが多いと同時に転出者も射水市・富山市への転出が多いことを説明。市街地の世帯数と人口動向について,中心地区5校区の町内別人口データから街中での人口動向の現状を示し討議への話題提供をおこなった。さらに,高岡市は定住人口増加に向けて『住まい』『働く場』『子育て』を柱とした体系的な取り組みを展開していることを説明した。

討議

テーマ 人口減・少子高齢化とビジネス展開の可能性
論点1:人口減・少子高齢化による変化
    人の流れは変わるか?
    将来像は描けるか?
論点2:自社の経営資源を活かしたビジネスチャンスとは
    企業が抱えている地域課題とは
    機能として必要なものは?

本日の講義内容や資料データを受けてのディスカッションがおこなわれた。街中宅地の開発や空き家対策について,人口減少によるビジネスへの影響や対応,高岡市の将来の見通しについてなど,各所員の本業や活動体験談も交えて意見交換し,各情報の共有化を図った。また,金岡教授から附加情報として富山県内および周辺の人口移動データの提示や国土交通省の地域づくり活動支援体制整備事業についてや人口問題について舟橋村での取り組み事例などの話題提供がおこなわれた。研究所内での活発な討議を通して,社会課題でもある人口減・少子高齢化という高岡市の地域課題の現状を把握し,地域活性化への方向性やビジネス展開の可能性を探った。