たかおか共創ビジネス研究所  概要 目標と計画

高岡市富山大学

15・16限(200分)高岡市の地域課題と活性化ベクトル③

2014年06月06日
たかおか共創ビジネス研究所
8日目第15・16限講義&討議
地域課題解決型事業立案演習
日時:平成26年6月6日(金)15:30〜18:30
会場:富山大学高岡キャンパス2階大会議室

たかおか共創ビジネス研究所の8日目は,前回に続き行政担当者から高岡市の地域課題と現状について都市計画の視点からヒアリング。都市計画の現状と都市整備の基本構想や課題等について共通認識を図り,討議と意見交換を行い,高岡の地域課題解決とビジネスチャンスを探った。

8日目第15・16限講義&討議 地域課題解決型事業立案演習

第15・16限

講義&討議

高岡市の地域課題と活性化ベクトル③
地域活性化とは何だろう?
『都市計画の視点から』
講師:高岡市都市計画課 赤阪忠良氏

高岡市の都市計画についての講義が行われ,都市づくりに関する計画方針や高岡駅周辺整備の経過,整備基本構想と取り組みについて説明した。高岡市の今後の都市づくりの考え方は,既存の社会資本ストックの利活用,都市機能の集約配置と交通ネットワークの確保を基本に,機能性,安全性,利便性の高い持続可能な都市を目指し,北陸新幹線開業効果の活用で広域拠点性・求心性を高めていく方針で,都心エリアでのにぎわいと魅力ある都心空間の創出と広域の中心核の形成,周辺市街地エリアでの住民が身近な地区内で快適な日常生活ができる必要サービス機能の確保、都心エリアと周辺市街地エリアが一体的に機能する交通ネットワーク充実を基本に都市計画に取り組んでいると説明。

地域課題である人口減少・少子高齢化社会への対応や現在取り組んでいる主な計画について紹介した。中央地域の都市整備ビジョンを示し,高岡駅周辺整備のこれまでの取り組み経過を説明。北陸新幹線開通後も高岡駅は地域交通の要であり,高岡を訪れる人にとって市街地への玄関口であることから,高岡駅周辺の賑わい,拠点性の向上,中心市街地全体の賑わいづくりが不可欠であるとし,地区の将来ビジョン,街区整備の考え方を整理した高岡駅前東地区整備基本構想の策定までの経緯を説明。

中心市街地の現状や他市との比較など様々なデータを示し整備基本構想の概要について詳細を紹介。高岡駅前東地区の役割を「人・モノ・情報の交流拠点地区」「駅利用者へのサービス提供地区」「歩行者の回遊ネットワーク拠点地区」とし,地区整備の課題と地区の将来ビジョンを示し,地区整備の基本方針として,「利便性の高いまちづくり」「街区の再編と魅力的なまちなか環境の創出」「高岡の顔にふさわしい景観形成と賑わいが創出されるまちづくり」の3つをあげ,地区整備の構想と構想実現化へ向けた整備課題を説明し,今年度の市の取り組み内容を紹介した。また,国の都市づくりに係る動きとして,コンパクトなまちづくりの推進を明確化した立地適正化計画についてふれ,計画策定の場合の高岡市の対応について説明。最後に都市計画の視点での高岡市の今後の課題について「人口減少・少子高齢化進展に対応した持続可能な都市づくり」「富山県西部地域の中心的な役割を担う高岡駅周辺の整備」の2点を示し,地域課題について認識の共有化を図った。


討議

テーマ 現駅改修など都市計画面での課題・チャンス
論点1:産学官金連携でビジネスチャンスをどのように開花?
    現駅改修による変化,課題,チャンス
論点2:自社の経営資源を活かしたビジネスチャンスとは
    企業が抱えている地域課題とは
    機能として必要なものは?

本日の講義内容を受けての質疑と,今回のテーマである高岡駅周辺整備や高岡駅前東地区の整備について活発な議論がなされた。駅前が変化することで各員のビジネスはどう変化するか?自分だったらどう考え,何ができるのかを意識しながら,駅前ビル跡地の利活用や人が回遊するエリア形成,長時間居たくなる場所となる仕組み作りの必要性,民間投資への魅力の有無や新駅と現駅の棲み分けについて,予定されている看護専門学校開校後の人の流れや周辺の変化など駅前周辺の利活用についてアイディアや課題について討議し,様々なビジネスの可能性を考察。

大きな地域課題でもあり,ビジネスチャンスでもある高岡市の市街地整備について現況や課題について共通認識と理解が図られた。