たかおか共創ビジネス研究所  概要 目標と計画

高岡市富山大学

修了式

2014年10月20日
たかおか共創ビジネス研究所
14日目 修了式
開催日時:平成26年10月20日(月)14:00〜17:00
場所:高岡市役所8階802会議室

たかおか共創ビジネス研究所修了式は,髙橋高岡市長,遠藤富山大学長,高岡市関係者,富山大学関係者,協力金融機関(高岡信用金庫,富山銀行,富山第一銀行,北陸銀行)と後援機関(高岡商工会議所,中部経済産業局北陸支局,富山県新世紀産業機構),オブザーバー、報道関係者など約60名が参加し,研究生8名による最終プレゼンテーションとポスターセッション,修了証の授与式と座談会がおこなわれ約9ヶ月に渡り開催された「たかおか共創ビジネス研究所」の全カリキュラムが終了した。


14日目 修了式"

主催者挨拶

修了式開会にあたり主催者を代表して,たかおか共創ビジネス研究所所長の髙橋正樹高岡市長が「これからの高岡を共創したいと始めた本研究所は,各々の考えが形となる実践的なプログラムとなりました。この成果を実践していくことが大切。ひとつのステップを踏み出し、大きく育てて、後に続く人たちを引っ張りあげてください」とあいさつ。遠藤俊郎富山大学長が「歴史ある県内第二の都市高岡でこのような事業ができたことは素晴らしい。今回の成果を実践し、様々な連携を拡げることでよりスケールの大きなものへ育ててください。今日をキッカケに明日へつなげ,新しい発展に向けて皆さんで取り組みましょう」と期待の言葉を述べた。


経過報告

14:10〜14:40

  たかおか共創ビジネス研究所のあゆみ
〜事業概要と修了までの経緯〜
高岡市経営企画部都市経営課 副主幹 日名田尚明

大学を取り巻く環境の変化,地域づくりを取り巻く環境の変化や地域政策の変化,地域づくりの新たなアプローチとして高岡市が掲げている『共創のまちづくり』構想などの背景から,高岡市と富山大学で2年の準備期間を経て,企業・金融・行政・大学が早い段階から地域課題を共有し,一緒に考え,地域と社会が関わり,地域課題をビジネスで解決していくことを目標にした本プロジェクトを立案,「たかおか共創ビジネス研究所」が設立した経緯を説明。
開講式から13日間にわたり行われた、講義内容や演習課題,訪問ヒアリングの様子など示し,研究生各人が高岡の地域課題と企業の営利活動の共通項を探し出し,プロジェクトを立案し本日の最終プレゼンテーションに至った旨を伝えた。


プロジェクト概要報告

14:40〜15:20

〜研究生による最終プレゼンテーション〜

研究生が作り上げた事業プロジェクトについて1人5分間の時間内で事業内容の要点,概要などを発表,ポスターセッションへ続くプレゼンテーションが行われた。
14日目 修了式"

ポスターセッション

15:30〜15:40

8名の各研究生は,自社の強みや企業活動を活かして高岡の地域課題解決を図るプロジェクトをまとめたポスターの前に立ち,各自の事業計画内容を説明。聴取者からの質問や疑問に個別に答え,事業プランに対しての反応や手応えを感じていた。


14日目 修了式"

高岡まちっこプロジェクト 荒井里江氏,服部恵子氏,國本耕太郎氏

若者まちなか定住促進事業「まちっこ量産計画」

NPOみどりの会 飯山晴之氏

グリーンビュッフェ 〜緑地空間、地域再生の新たなマネジメント〜

有限会社コトノオト 上野賀永子氏

幻想キネマプラン

株式会社大越仏壇 大越則夫氏

高齢者・子供・働く母親の寺子屋づくり

株式会社高田製作所 高田晃一氏

高岡銅器団地オープンファクトリー化!

洋酒亭河童 盛次律氏

高岡レシピを全国へ。そして世界へ! 〜人口減少に対応する為の地方創生対策〜


修了証授与

15:40〜15:45

「たかおか共創ビジネス研究所」所長の髙橋正樹高岡市長から研究生8名ひとりひとりに修了証が読み上げられ授与された。


14日目 修了式"

座談会

16:00〜16:55

「明日の高岡を形成する企業の力」
〜地域課題克服と経済活性の両立による地域活性化〜

パネリスト

髙橋正樹氏(高岡市長)
遠藤俊郎氏(富山大学長)
研究生8名

コーディネーター

金岡省吾氏(富山大学地域連携推進機構教授)

14日目 修了式"

座談会では「明日の高岡を形成する企業の力」をテーマに進められた。研究生を代表して4名がプロジェクト立案に取り組んだ効果や反響,感想を述べ,髙橋市長が市の地域課題とその解決のあり方について,遠藤学長から大学の立場での企業と社会の新たな関係構築による活性化や地域課題解決と企業経営について話され,研究生の今後へのエールとして,市長,学長,来場している金融機関の方々からコメントを受けた。

荒井氏

「私たちが課題としていたことについて市から話しが聞けたことが良かった。また民間の話を市に聞いてもらうことができた」

飯山氏

「プロジェクト立案まで、みんなで共に創りあげた感覚がたいへんよかった」

高田氏

「共に学び,共に計画をたてることができた。モノをつくると必ず売らなければいけないのだが,知ってもらい,興味をもってもらう場ができた」

上野氏

「高岡へ帰り,地元と接する機会が少なかったが,高岡の人と一杯話すことが出来たのはよかった」

髙橋市長

「地域資源をそれぞれの立場で捉え,それをビジネスとして真剣に取り組んでいる緊張感がある。行政では気がつかなかった切り口や取組ばかりであった。行政としてそれに対してどう手伝えるか考えていきたい。役所は全体満遍なくは得意だが、ストーリーにはまる人を探すことがなかった。役所にやれること,やれないことがあるがビジネスモデルとして地域が支えることができるのかを検討したい。本研究所のような場は大変ありがたい。今後もステップアップして,高めていった人材やネットワークを拡げて本日提案のプロジェクトを立ち上げていってください。高岡は何かやっていると見せてやりたい。その種を今後も創ってください」

遠藤学長

「富山大学は地域活性化の中核拠点として富山県において何が創りあげられるかを考える役割がある。大学の特徴に合わせたマッチングが出来るかを考え,think(論)をつくるのが大学,サポートするのが高岡市,モノをつくるのが民間。Face to Faceで共創して進めていき,高岡でブランド力のあるものを作り出していきましょう。これからは文化・心の幸せが大切になり,守るべきモノをしっかり守っていかなければいけない。このような機会を続けプロジェクトをつなげて新しい形の高岡を創ってください」


閉会挨拶

16:55

富山大学理事・副学長 地域連携推進機構長 丹羽昇氏

14日目 修了式"

「修了生の皆さんおめでとうございます。プロジェクト提案から様々なことを学ばせていただきました。世の中の変化の中にこそビジネスチャンスはあります。ビジネスチャンスを求め,さらなるシェイプアップをはかりビジネスとして成立させてください。新たな高岡の文化やブランドが生まれ,この研究所が高岡の活性化につながるよう祈念しています」と総括して締めくくりすべてのプログラムが終了した。