たかおか共創ビジネス研究所  概要 目標と計画

高岡市富山大学

17・18限(200分)高岡市の地域課題と活性化ベクトル④

2014年06月20日
たかおか共創ビジネス研究所
9日目第17・18限講義&討議
地域課題解決型事業立案演習
日時:平成26年6月20日(金)15:30〜18:30
会場:富山大学高岡キャンパス2階大会議室

たかおか共創ビジネス研究所の9日目は,引き続き行政担当者から高岡市の地域課題と現状について北陸新幹線開業と新高岡駅周辺のインフラ整備の視点からヒアリング。北陸新幹線開業にむけたインフラ整備や開業効果を高めるための取り組みや課題等について共通認識と意見交換を行い,北陸新幹線開業での地域活性化と地域ビジネスの可能性をを探った。

9日目第17・18限講義&討議 地域課題解決型事業立案演習

第17・18限

講義&討議

高岡市の地域課題と活性化ベクトル④
地域活性化とは何だろう?
『北陸新幹線開業について』
講師:高岡市駅周辺・新幹線対策課 長久洋樹氏

北陸新幹線開業へ向けた高岡市の取り組みについての講義が行われ,北陸新幹線の概要や新高岡駅周辺のインフラ整備,開業へ向けての取り組みを説明した。東京と新高岡を約2時間20分で結ぶ北陸新幹線の概要と工事整備計画の認可から開業までの高岡市内の動きを紹介し,前年度に架線・レール等の工事を終え,今年度に運行ダイヤの決定,試運転,新高岡駅舎を完工し平成27年春に開業する状況を説明。開業時までに完成する高岡市の中心部を取り巻く幹線道路の整備状況を紹介し,内外環状線の完成により市内外と新高岡駅周辺の道路アクセス状況が向上することを説明。新高岡駅の利用拡大に向けた広域ネットワークの構築について,能登方面・飛騨方面との連携に向け高岡経由のアクセスでの時間と経費の比較を示し新高岡駅利用の可能性を紹介した。

また,新幹線開業へ向けたまちづくりについて紹介。周辺駐車場の概要,城端線新駅との乗り継ぎ,既存路線を再構築するバスとの乗り継ぎや,徒歩・自転車向けの移動経路として高岡らしい風景を楽しめる瑞龍寺道の整備について説明し,新高岡駅はどんな交通手段に頼っても便利な空間になると話した。さらに,新幹線開業効果を高めるための高岡市の全体スケジュールを示し,これまでの取り組みとして市内・飛越能向けと首都圏・沿線向けPR,パブリシティ・メデイア活用などの積極的なPRを推進していることを説明,市民が主体となった新幹線開業に向けた具体的な取り組みについても紹介した。

新幹線開業での高岡への効果について「交流人口の増加」「ビジネス交流の活発化」「知名度の向上」「定住促進」が期待されるとし,平成27年春の開業時点を想定して変化したこと,変化することを紹介。高岡への効果について現状分析や予測,可能性,課題としてあげられる案件について説明した。

討議

テーマ 新幹線開業による高岡の変化・課題・チャンス
論点1:産学官金連携でビジネスチャンスをどのように開花?
    新幹線開業による変化,課題,チャンス
論点2:自社の経営資源を活かしたビジネスチャンスとは
    企業が抱えている地域課題とは
    機能として必要なものは?

本日の講義内容を受けて討議と意見交換がおこなわれ,今回のテーマである新幹線開業と新高岡駅周辺整備について活発な議論がなされた。新高岡駅施設や周辺施設についての質疑や情報交換,駅前の再開発や新幹線開業で変わるビジネス環境やビジネスチャンスについて討議。関東方面と関西方面との交通デバイスの変化や中心商店街との連携,新たな観光需要の可能性や課題についても意見が交わされた。高岡市・北陸地方が大きく変化する北陸新幹線開業というビジネスチャンスの概要を把握し,現況や課題について,研究所員間で共通認識と理解が図られた。<