事業レポート

事業レポート

第7眼目 舟橋村の理想像を描くA Report
2013年11月12日
舟橋村・富山大学地域づくり連携協定事業第3フェーズ・その2 平成25年度事業企画
舟橋村職員研修〜人口問題プロジェクト〜

第7限目

舟橋村の理想像を描くA

ベッドタウン舟橋のシナリオライティング
現状・課題→スイッチ=方向性→施策体系
開催日時:平成25年11月12日(火)18:00〜20:00
場所:舟橋村役場 2階会議室

平成25年度舟橋村職員研修7日目は,前回のワークショップの結果をふまえ、各自が自分の言葉で現状・課題,方向性,政策の樹形図を発表と国内事例分析から村との違いを検証。全員でのディスカッションを通じ,舟橋村の理想像を描くための地域課題解決へのベクトル設定をおこなった。

全員からの一言プレゼンテーション

進行:富山大学地域連携推進機構 教授 金岡省吾

 前回のワークショップの結果を踏まえて,舟橋村人口増の要因,人口増により生じた特徴および良い点・悪い点,出生率や移動率を含め今後の人口見込みとそれが村に与える影響について,施策へ向けてどのスイッチを押していくのかを『自分の言葉』で1人5分間でプレゼンテーションをおこなった。各自前回からの宿題として事前にプレゼン内容をレポートにまとめ,これまでの研修とワークショップで導き出された『村の目指す方向』(これからのあり方)『実現のためのスイッチターゲット』『具体的な取組・舟橋ブランド』を記した樹形図を提出し,それをプレゼン資料として8人の研修職員が順次発表。村が目指す方向性と実現のためのスイッチターゲット設定が共有されていることを確認し,今後の人口見込みの設定や今後の政策となる具体的な取組についての様々な施策や考え・キーワードなどをもとにディスカッションがおこなわれた。
 金岡教授は各人が自分の言葉として充分に表現ができているとした上で具体的政策へ向けた次のステップへ向けて『具体的な取組・舟橋ブランド』についてもっと整理することが必要とし,全国の事例から目標・参考となる事例を1人1事例を探してくることを宿題として課した。吉田氏は「各自きれいにまとめ,課題を捉えている」と褒め「手法と目的を整理し,施策を作っていく部分に力をいれていくように」とアドバイス。林氏から「ポイントはできているのが,目的と手法が混じっている。国保だけでなく財政的な側面からも考えて欲しい」と話した。


事例紹介

長野県下條村事例紹介&分析

解説:富山大学地域連携推進機構 地域連携推進員 河合英明
分析:舟橋村職員研修事務局 吉田昭博

 長野県下條村の概要や人口構成から紹介。村民アンケートから住民自立への選択した経緯や多額の費用を要し財政を圧迫する公共下水道事業でなく合併浄化槽を選択した経緯,住民が道路整備など軽易な土木作業を行う建設資材支給事業などを説明。地域の問題を,住民が考え,自ら考え,自ら汗を流して対応することにより「自助・互助・公助」の考えが生じるという村民参加の村づくりを紹介。住民の希望が迅速且つ的確に対応し,共有の愛着精神や低コストで単年度完結等々多くのメリット特色・効果について説明。またこれら削減経費を村営アパートの建設へ投資。安く住居を供給することで若年層の移住を促進し人口減少への歯止めを図った経緯,自前の費用での建設のため,村が地区活動の参加などの入居条件をつけ、入居者選択が村の自由にできるようにしたため,村に必要な年代・人材を確保できるようにしたこと,定住促進住宅新増改築等補助金制度についてを解説した。
 経常収支比率を下げるためにおこなう行財政改革についてディスカッションし,下條村と舟橋村を比較。下條村の住民との協働でのまちづくりのための住民意識改革の前に,職員に対して民間サービスの研修や教育などで徹底した職員改革を行った上で住民との協働のしくみを作り,自主財源で村営住宅をつくり人口世代構成を計画的に形成していると分析。舟橋村の現状や県内住宅開発の例もあげ全ての事業において開発の計画性は重要であると話した。