事業レポート

事業レポート

第2限目 舟橋村の現状分析@ Report
2013年08月20日
舟橋村・富山大学地域づくり連携協定事業第3フェーズ・その2 〜人口問題プロジェクト〜
平成25年度事業のねらいと進め方
舟橋村職員研修

第2限目

舟橋村の現状分析@

人口増の要因(開発経緯・システム)を解明
人口問題プロジェクトのパースペクティブ≒検討の方向性を明らかにする!
開催日時:平成25年8月20日(火)
18:00〜20:00
場所:舟橋村役場 2階会議室

平成25年度舟橋村職員研修2日目は,平成24年度の職員研修のPDCAとして,研修職員全員から前年研修の総括と取り組み方針についての一言プレゼンテーションと今年度テーマの「舟橋村人口問題」について,人口増の要因や開発経緯・変化など現状分析を行ない、人口問題プロジェクト解決のパースペクティブを探った。

座談会@

H24職員研修のPDCA

平成25年度の取り組み方針(全員からの一言プレゼン)
@H24グループ発表の総括
A個人の活動目標・指針・計画等
進行:富山大学地域連携推進機構 教授 金岡省吾氏

平成24年度職員研修のPDCAの一環として,「協働型まちづくり」がテーマであった前年度グループ発表の総括と前年度研修を踏まえての個人の活動目標・指針・計画など平成25年の各自の取り組み方針について1人5分間の時間制限でプレゼンテーションをおこなった。

前回の課題としてだされていた協働型まちづくりの関連性や目標指数,各自の実成果や改善点,取組課程と取組後の対応など記入した実施事業検証シート(PDCAシート)に基づき,各職員の研修後の実業務での改善点や業務での実践例,目標や方針など今年度の取り組み宣言が発表された。研修の成果を活かした各職員の現業務で接する住民とのネットワークの構築や関係改善,住民と団体・行政との連携についてや役場内での連携や業務改善,住民への情報発信や情報収集など具体的な取り組みや目標が発表された。

プレゼンテーションを受けて,金岡教授は「アウトプット(外形的な結果)とアウトカム(本質的な成果)の違いを理解し,アウトプットとアウトカムの管理することが大切。実施項目に対して成果や目標を数値化して管理してほしい」とアドバイス。吉田氏は「変更していっていいので,もっと具体的に取り組みや目標をあげるように」とアドバイスがあった。研修職員らは随時変更改善しながら研修のPDCA(Plan[計画]Do[実行]Check[評価]Act[改善])を実施し業務に活かしていく。内容については11月に中間発表をおこなう。

座談会A

H25職員研修

人口問題プロジェクト
視座:人口増の要因,開発経緯・システムを解明
人口増,宅地開発による舟橋村の変化?
進行:富山大学地域連携推進機構 教授 金岡省吾氏

舟橋村の人口増の要因,開発経緯・システムを解明を視座に研修職員各人による討論が行われ,人口問題プロジェクト解決のパースペクティブ(検討の方向性)を明らかにした。前回の課題として与えられていた宅地開発のメリットとデメリットについてや,課題図書としてあげていた根本佑二著「豊かな地域はどこが違うのか」の読後感について,村民人口推移データーや開発経緯についてなど各自の意見を述べ舟橋村の現状分析がおこなわれた。課題図書からは,豊かな地域は住民が活発に動いていることから地域活性化のヒントや目標となるケーススタディの必要性,年代別人口増減図(コーホート図)による分析の重要性についてなど共通認識がはかられた。

職員自ら作成した資料を基に,人口増の要因であった宅地開発の経緯と人口推移を検証しながら,人口増,宅地開発による村の変化,ベットタウン化となる立地環境や近隣市町との関係などを再確認した。人口増によるメリット・デメリットについても意見を出し合い、年代別人口で生産年齢層の厚さ,子育て世代の多いこと,住環境の良さ等のメリットがあげられた反面,急激変化による行政サービスの対応や住民活動意識の低下,多くが村外就職者であることから昼間人口が少ないというベットタウン化の問題,流入が同時期で同世代であり核家族住宅であることから将来的に想定される問題があることなどのデメリットも討議された。

金岡教授から「人口を今後どのようにしていくのがいいのかを再度考えてみてください。増やす・減らす・元に戻るとどうなるか考えてみてください」と話し,新しい街でのコミュニティやこれからの宅地開発の可能性についての課題検討も含めて提示された。


総括

舟橋村・研修事務局 林輝氏 吉田昭博氏
富山大学地域連携推進機構 教授 金岡省吾氏

研修の2日目を終えて,林氏から「役場目線や住民目線での様々な意見がだされた。住民の生の声を聞き住んでる人の立場になって問題解決に取り組んでいきたい」と吉田氏からは,30代世帯のUターンによる空家探しの事例をあげ「舟橋村に何を魅力として戻ってくるのか分析把握は大切。研修では各人がデーターを自分なりに分析してきた事は嬉しかった。

目的をどこに置くのかが重要で、舟橋村のビジョンを明確にすることが本当の目的。前回の協働型にヒントがある」と総括をおこなった。金岡教授は「情報を自ら取りにいくことが大事。人口動態を検証し今後どうするのか,各地の人口動向事例なども参考にし,それぞれ自分たちで考えて欲しい」と話し,各地の人口問題プロジェクト展開の情報収集を次回までの課題としてだし,職員研修2日目を締めくくった。