事業レポート

事業レポート

第9限 具体的プロジェクトを検討@ Report
2013年12月03日
舟橋村・富山大学地域づくり連携協定事業第3フェーズ・その2 平成25年度事業企画
舟橋村職員研修〜人口問題プロジェクト〜

第9限目

舟橋村の理想像を描くC

ベッドタウン舟橋の施策体系〜魅力と取り組み〜
開催日時:平成25年12月3日(火)18:00〜20:00
場所:舟橋村役場 2階会議室

平成25年度舟橋村職員研修9日目は,村の理想像を描く施策体系づくりへ向けて作成した樹形図のプレゼンテーションと事例発表をおこない,全員で内容についての討議や意見交換をおこなった。施策作成への取り組みの具体化へ向けた今後の作業や事例収集の留意点や具体化の必須事項等を確認した。

プレゼンテーションと意見交換

舟橋村人口問題プロジェクト施策体系樹形図
進行:富山大学地域連携推進機構 教授 金岡省吾
舟橋村職員研修事務局 吉田昭博 林輝

前回の研修で指摘された課題や検討された項目を整理して,再度熟考してまとめた施策体系樹形図をもとに代表者がプレゼンテーションをおこなった。樹形図には「舟橋村の目指す方向」「取組み」「ターゲット」「魅力」「目指すべき姿」「実施項目」「検討項目」が体系的に記され,目指すべき方向に「コンパクトシティである」ことを設定。取組みに「人口増対策」と「住みやすい環境づくり」を置き,施策ターゲット別のアプローチとなる魅力や具体的な実施項目などを記した地域課題を踏まえた村の目指す方向性・村の理想像へ向けた施策体系がまとめられた。プレゼンテーションに続いて,同じく前回の課題として出された樹形図の実施項目に設定した施策に近い全国の事例を各自が発表。

これら施策体系樹形図や事例について全員で意見交換がかわされ,具体的な施策立案へ向けてのポイントや未記入部分への内容や方向の検討,事例の検証等がおこなわれた。金岡教授は,取組みの具体化へ向けて必要な事例収集に関して,背景,方法,成果,課題を理解することが必要でインターネットだけでなく電話等現場からのヒアリングも大切で,集めた事例を舟橋村に置き換えた場合を考えること、行政と住民の役割を明確にすることと説明し「事例の情報を入れると施策が具体的になる。舟橋村に置き換えた考えができているのは良いことだ」と今回の発表について評価した。

また,オブザーバーの日本能率協会総合研究所・社会政策研究部主幹研究員 塩見一三男氏が情報収集の観点から「インターネット検索でキーワードに“事例集”と入力することが有効で,施策分野では国では事例作りに力をいれており,数多くの情報が埋もれている」と話し「事例集からあたれば色々な物が見えてくる。さらに自治体等のホームページで深く調べ,電話取材等でフォローアップすればいい」とアドバイスした。吉田氏からは「単発の事例で取って来ているので前後のつながりの組み立てが必要。行政でできない部分の制度の作り方やストーリーづくりが重要」と話した。金岡教授は「今日の話しを踏まえて施策体系図を完成していってください」とまとめ今後の予定と進め方を確認し,施策体系図のブラッシュアップと事例収集を課題に出し9日目の研修は終了した。