舟橋村・富山大学 地域づくり連携協定事業-『協働型まちづくり』を推進する、日本一小さな自治体の地域づくり

『協働型まちづくり』を推進する、日本一小さな自治体の地域づくり
平成21年度事業

平成24年度事業企画
第4次総合計画 協働のまちづくり推進
3rd Step ケーススタディ
世の中の動きを知ろう!協働型を実現するためには→舟橋村協働型の将来像

5日目 第5限
地域づくりの最前線.2
協働型まちづくりの実践に求められる姿とは
〜ベットタウン・舟橋村の協働型まちづくりのありべき姿をイメージせよ〜
開催日時:平成25年1月15日(火)18:00〜20:00
場所:舟橋村役場 2階会議室

舟橋村若手職員研修5日目では,地域活性化とは地域が学び,考え,身の丈で行動することを再確認し,そのための地域の仕組みを全国の事例から学び,地域活性化のための人づくり,職員づくりの重要性を理解し,地域の力,マネジメント力を考えるカリキュラムとした。

座談会.1

全員から一言プレゼン(前回の宿題)
進行:富山大学地域連携推進機構教授 金岡省吾氏

冒頭に過去4回の研修内容と目的を確認した上で,前回の研修宿題であった 「地域活性化が見える舟橋の姿とは?どのような仕組み構築が必要なのか?」をテーマに各職員自身の考えを1人5分以内で発表。各人が思い感じる村の現状についての意見を出し,住民の地域交流やベットタウン化での課題,住民との距離が近い行政のメリットなど様々な意見の共有化が図られた。

第5限講義

地域づくりの最前線.2
協働型まちづくりの実践に求められる姿とは
講師 : 富山大学地域連携推進機構教授 金岡省吾氏

協働型まちづくり実践事例として地域課題を地域が解決に動いた富山市新富町1丁目商栄会の取り組みを紹介。駅前への不満が積もる相手任せの提案を受けるだけの従来の地域活動から、新幹線開業後の駅前の将来像への不安から富山大学へ訪問、事例を勉強し,アンケートやマップ制作,植栽活動など自分たちで出来る事を探し始めた経緯背景を説明。地域の意識や発言が変化し,自らのリーダーシップで駅前周辺を盛り上げようという動きとなり,行政からの動きを待つのではなく自ら身の丈でまちづくりを提案し動く姿勢に変化。富山駅前周辺へと意識変化が伝播して,富山駅周辺研究会の設立や県都の顔としての駅前でのイベント展開等の事例を紹介。魚津・射水との広域連携,金融機関や企業など協力参加者や支援者の輪が広がっていった事例から地域課題解決には地域が本気で動くことの重要さ,学び自ら動くことでの意識変化や大学がはいる事で話合いがスムーズに進んだことなどを話した。

また,全国各地のまちづくり塾を介した活動事例を紹介。行政から生み出し育んだ事例として松江市のまつえ・まちづくり塾と南砺市の七転び八起き塾の活動内容や成果を紹介し,自ら学び・考える身の丈で動く人材の育成の必要性を説いた。また,地元金融機関の地域活性化プロジェクト育成の事例として帯広信用金庫の地域経済振興の取り組みと伊達信用金庫の地域発の地域活性化プロジェクト育成の事業背景や活動内容・成果などを紹介。地域活性化・地域づくりが,地域の人が学び・考え・地域主導で動くことで課題解決しながら取り組む事例から,協働型を実現しうる舟橋村協働型まちづくりのあるべき姿を探るための話題提供がなされた。

座談会.2

質疑応答・討議
テーマ:舟橋の協働型まちづくりのあるべき姿は
    論点1 地域主導でプロジェクトが動く仕組み
    論点2 どのようなこと,どんな体制で,何から始める
進行:富山大学地域連携推進機構教授 金岡省吾氏

本日の講義を受けての討議が行われ,地域主導で地域課題解決に取り組むプロジェクト事例や自らが学び・考え,身の丈で動くことによる地域活性化の事例の話題提供を受けて,舟橋村の協働型まちづくりのあるべき姿について参加者全員が意見や考えを述べた。

舟橋村での地域課題に関して解決するべき課題そのものが顕在化しにくい現況が挙げられ,住みやすい村であることや村への関心の低さなどから住民共通の課題が出にくいという意見や行政と住民での問題意識の相違や住民と行政の情報交換,地域へ興味を持たせる仕組みづくりや課題を共有できる場づくりなど様々な意見の交換がはかられた。身の丈に合ったもので強制的でなく自主的に目的へ向けて取り組める仕組みづくりの必要性や重要性など,今後の舟橋村協働型まちづくりのあるべき姿への方向性をつかんだ。

総括・事務連絡

舟橋村 吉田昭博氏

研修の5日目を終えて,研修生へ向けて「職員にとっての危機感・共通の認識とは何かを考えて、これまで5回の研修内容を振り返ってください」と総括をおこない,次回研修の予定と課題を案内し第5日目の研修が終了した。