舟橋村・富山大学 地域づくり連携協定事業-『協働型まちづくり』を推進する、日本一小さな自治体の地域づくり

『協働型まちづくり』を推進する、日本一小さな自治体の地域づくり
平成21年度事業

舟橋村職員研修
テーマ:協働型まちづくり実践に向けて行政職員に求められることは如何に?
日程:平成24年11月〜平成25年3月予定
場所:舟橋村役場会議室

1日目 第1限
舟橋村職員研修オリエンテーション
開催日時:平成24年11月7日(水)18:00〜20:00
場所:舟橋村役場 2階会議室

舟橋村の目標とする協働型まちづくり実践に向けて,“協働”の一方の担い手である行政職員の意識改革と意識啓発,施策立案スキルの向上を目指す職員研修を行った。舟橋村若手職員10人が,富山大学とともに協働型まちづくりの推進実践に向けた5ヶ月間に渡る研修プログラムに取り組んだ。

開会

開会にあたり舟橋村長 金森勝雄氏が挨拶。「村民との地域づくりの連携をはかる協働型村づくり実践へ向けた研修を通じ,得た知識を実践して明るい住み良いむらづくりに活かして欲しい」と研修受講職員を激励。研修を担当する富山大学へ感謝の意を伝えた。研修事務局の吉田昭博氏(舟橋村)から研修講師とスタッフの紹介の後,富山大学地域連携推進機構地域づくり・文化支援部門長 渡邊康洋氏が「富山大学・舟橋村における地域づくり包括連携協定」締結からプロジェクト支援・組織的連携による地域づくり支援の流れを話し,「職員の方々と共通理解・認識を持って,協働して舟橋村の行政・地域の活性化のための研修となるよう一緒に頑張りましょう」と挨拶した。

第1限

オリエンテーション:プロジェクトが動かない
進行:富山大学地域連携推進機構教授 金岡省吾氏
 

自己紹介

研修の始めとして,研修参加者から各人の業務経歴や協働についての考え,業務での協働の実践について交えての自己紹介が行われた。

オリエンテーション.1

研修のねらい
説明:舟橋村・研修事務局 吉田昭博氏

協働型まちづくり実践に向けたこの研修で,「協働が本当に必要なのか」「何のために職員が居るのか」「 どういう目的でどういうことをするか」を見つめ直して欲しい。研修の後でどう感じ,どう動くか自身で考えて,自分の答えをみつけだしてもらいたい。

オリエンテーション.2

カリキュラム紹介

金岡教授から11月から3月まで開催される研修の日程と概要,目標が説明された。ケーススタディとディスカッションスタイルの研修の進め方,各回の講義のテーマや予定内容と講師を紹介し,最終的なプロジェクト立案までの目標予定を提示した。

導入講座

「プロジェクトが動かない」
講師:富山大学地域連携推進機構教授 金岡省吾氏

何故頓挫したのかを考える事例として愛知県富山村という過疎村でのミミズ養殖事業の事例を紹介。企業の残したミミズ養殖事業の活用を相談されたシンクタンクの提案内容と対応法を説明した。ミミズ糞土を使った土壌改良剤の市場性調査から始まり,産学連携での品質の裏付け,販売先の確保・条件交渉,試作品や販売促進ツール案や会社設立までの完璧な市場ニーズ適応型の地域づくりプラン提案が出されたのだが,市町村合併でプロジェクトが頓挫してしまった。何故プロジェクトが動かなかったのか各人が意見を出し合い考えてみた。人づくりの必要性や規模の大きさへの不安感,上からの計画で現場が理解しきれてなかったことなど様々な要因を話し合った。

総括

富山大学地域連携推進機構地域づくり・文化支援部門長 渡邊康洋氏

研修の初日を終えて,研修生について「話し上手でプレゼン力があるが聞く姿勢をもっと意識して欲しい。キーワードだけでもメモをとるように」と指摘。「協働は何故必要なのか,最終的に何を目指すのか,協働の先にあるもの下にあるものを見つけ,この研修で何を成し遂げようとしているのか考えていきましょう」と総括をおこなった。