講義報告

8日目 第12限

日時:平成24年1月27日(金) 14:00〜17:00
場所:魚津市役所 第1会議室

黒部市宇奈月での取り組み「でんき宇奈月プロジェクト」にアドバイザーの立場で協力されている上坂教授の講義を受けることで、地域活性化と地域住民の関係、組織運営の事例についてヒントを求めた。

講義(第12限)
地域再生システム論②
でんき宇奈月プロジェクト 〜オール電化の温泉リゾートをめざして〜

講師:
富山国際大学 子ども育成学部 教授 上坂博亨氏

 「でんき宇奈月プロジェクト」の成り立ちから経緯、現状について説明を受けた。宇奈月では元々、温泉客の減少歯止めをかけるべく地域活性化の動きがあったが効果が見えていなかった。
 教授がスイス・ツェルマットに視察したのがきっかけで、共通点が多い宇奈月とツェルマットの関係性に着目し、ツェルマットを目標とした地域活性化を計画した。地域の組織は必要に応じて支援・協力者が加入する形式で協議会を設立した。ツェルマットに協議会メンバーと一緒に視察をすることで将来像のイメージを共有した。地元建設会社の協力も得ながら、小水力発電と電気自動車を使った事業を行い、国交省の補助金を獲得。ハード整備が目的ではない地域活性化を目指した。
 協議会では反対意見もたくさん出されるが、根気よく話し合いを行っている。反対意見が出ないのは問題が表面化していないだけで、後々、表面化すると考える。
 ベルンモデル(街を活性化させるための交通=車ではなく人が優先する交通)についても学んだ。

討議

 塾生からは国の補助金、小水力発電時の水利権、電気自動車、協議会組織の運営などについて質問が出され、エネルギー需給の予測についても追加講義を受けた。

このページの先頭へ