日時:平成23年10月27日(木) 16:00〜19:00
場所:魚津市役所 大会議室
魚津三太郎塾の開講式を行い、塾が実質的にスタートした。
塾開講の経緯や目的、カリキュラムを説明し、目指すべき目標に向けて出席者の意識を統一した。
張教授は富山の水循環、物質循環などについて研究されている。
魚津の水は美味しく、この地域の地形が一番の理由である。水は天から降って、大地に降り注ぎ、山で降った雨は地中に浸透し、10〜20年かけてミネラルを含んで私たちに届いている。「樹一本ブリ千本」の言葉は教授が唱えている考え方で、海の幸は山が育んでいるという特徴的な表現である。ホタルイカやオオグチボヤは富山湾の豊かさを証明する生物である。
塾生には本業の面から、現場のプロとして関わって欲しい。夢を語り、自分の会社、自分が携わることによって実現して欲しい。
【教授からの教え】
1.常に「異」
2.輪を持ちながら、発想を自由に
3.多方向、ワンゴール
4.賢く、なまけてはいけない
5.責任を持って
金岡:講義は難しい。キーワードだけでもいいから頭に留めておくことが必要。魚津には恵まれた環境があることは事実。
張:出身の中国長安は降水量が少ない。シャワーは週に1回。日本生きて水は美味しいを感じた。特に魚津は最高。しかし、水はただではない。ここの地形、環境によって美味しくなっている。そのことに気付くことが必要。
金岡:魚津の豊かな水は続くか。
張:海水温は上昇している。地球規模の環境変化とこの地の環境変化を一緒に考えることが重要。
澤崎:魚津の水が美味しいことは、張先生によって証明されている。水資源が豊かなことは生活や産業に恩恵を与えている。これをこれからの活力に活かせるかが問題。水を守り、森を守ることが継続して恩恵を受けるため重要である。富山大学には益々、魚津を研究フィールドとして活用して欲しい。
金岡:塾生も大学を活用して欲しい。
遠藤:大学がどういう研究をしているか情報を共有することも重要。お互いに何ができるかを探る。また、異論を述べることが重要。違う視点で課題にアプローチする。塾生は得意分野を活かし、好きなことに取り組むべき。夢がないと進められない。
張:コミュニケーションは双方向。何が必要か自身で整理すること。
金岡:大学と塾生に接点ができることで魚津の将来の発展に繋がる。懇談会の総括は皆さん自身でして欲しい。