地域再生の核となる大学づくりCOC構想の推進 講演

地域再生の核となる大学づくりCOC構想の推進

2012 12/1(土)平成24年6月に文部科学省から公表された大学改革実行プランの中で謳われている「地域再生の核となる大学づくりCOC(Center of Community)構想の推進」を受け今,大学が地域の課題解決に取り組むことが求められています。富山大学地域連携推進機構地域づくり・文化支援部門では,行政・金融関係者約130名が参加し,大学関係者も交えた特別公開フォーラムを開催しました。

■講演

地域金融機関による地域活性化の取り組み

講師: 多摩信用金庫 価値創造事業部長 長島剛 氏

 

講演会場の様子
長島剛 氏写真
長島剛 氏写真
受講風景

東京都多摩地域で既存の金融機関の枠を超えた様々な取り組みを実施し地域活性化と地域貢献に成果をあげている多摩信用金庫の取り組みについて講演いただいた。

信用金庫に望まれている機能は金融機能と地域のコンサル機能であり,具体的には課題解決活動の実践である。地域の課題解決・地域活性化のために大学・行政・信用金庫が連携して取り組む事業内容やそのきっかけ等について,具体的な事例を交えて紹介された。

地域中小企業の優れた技術や経営手腕を表彰する「多摩ブルーグリーン賞」,中小企業等の経営課題に応じた専門家派遣する「課題解決プラットフォームTAMA」,企業と企業を結ぶ「多摩の物産&輸入品商談会」「東京多摩のおみやげプロジェクト」,コミュニティビジネスを考える学生や市民の交流と勉強会をする「多摩CBネットワーク」,高等専門学校や大学との課題解決へ向けたイベントや連携協定による事業,行政との連携による創業支援や事業承継支援,産業活性化支援などの事業内容や背景について具体的に説明され,企業・大学・行政・信用金庫の連携による地域活性化の実践例が示された。また,地域活性化への取り組みで重要なことは,「現場をまわり,身の丈に合った仕組みを積み上げる」「コーディネーター・コンシェルジュの存在が必須である」「地域で元気な人を見つける」「論理的に見える化し,まずは進む」「公益性のある業務であると再認識する」ことが示された。

多摩の地域プロジェクト