地域産業資料室漆五段重 春慶塗
素地は側面の木地の内側に、鋸目を細かく入れて曲げる「挽曲げ」の技法で方形隅切りの五段重。
ヒノキ材の素地の木肌を黄色い染料で染め、乾性油を加えた漆を摺り重ね、最後に上塗りだけ上質の日本産透漆を塗り、塗りたてで仕上げる。
月日とともに透漆の透明度が増し、美しい木肌を見せ、漆器としては明るい軽やかな塗りの器となる。