地域産業資料室漆食籠
紅葉の文様を杣田技法によるもの3枚、金平目青貝入1枚 石目地によるもの3枚を散らしている。
杣田による三枚の紅葉は地紋に亀甲、麻の葉、渦の三種の文様があり、いずれも、繊細な夜光貝と金金貝の細片を巧みに組み合わせて文様を表現したもので、杣田技法の代表的作例である。
※杣田細工 青貝細工の一種。夜光貝などの薄貝を細片に切り、モザイクのように貼って文様を表したもので、金銀の切金を併用することも多い。
文様は日本の伝統文様が多く、富山藩の杣田清輔に始まると伝えられる。