地域産業資料室

巻煙草入 マキタバコイレ

資料番号
U-011
種別
材質
技法
色研出模様付
規格
高5 幅17 奥行14
産地
制作者
制作年次

箱の側面及び台の上面に網代を貼り色漆を塗り重ねてこれを研ぎ出した一種の変塗で器胎を作り、箱の蓋に錆絵で柘榴を描いている。

また、文様を締めくるために額縁状に漆錆で糸面(玉縁)を施すなど大正末から昭和初期にかけて、高岡が得意とした錆絵や勇助塗で用いられた技法が良く組み込まれた作品の一つと考えられる。

※錆絵 漆に砥の粉を混ぜた錆漆に適度の水分を加えて柔らかくし、絵を描いたもので、肉付きが厚く、筆勢やタッチが良く表れ絵画的な面白さがある。(高岡の代表的技法)

※勇助塗幕末の漆工、石井勇助が始めた技法。錆絵で文様を描き、要所に玉石や貝を嵌入した雅味のある漆器で高岡の代表的技法