地域産業資料室

菓子器 カシキ

資料番号
T-008
種別
陶芸品
材質
技法
高麗焼
規格
高さ6 径18
産地
制作者
制作年次

周囲を霊芝文で締め、内面の空間に雲鶴文を配した高麗青磁の代表的意匠である。青磁の色調も良く器胎には全体に嵌入が見られる。

※高麗青磁  朝鮮高麗時代に発達した技法で深味のある静かな釉色と入念な印花文、画花文で飾られる。

12世紀の中頃に新しい技法として象嵌青磁が生まれ、器物の肌に刻文を施した後、白、黒の土を嵌入して青磁釉をかけ、青磁の釉下に白、黒で描かれた文様が沈み、特異なコントラストを見せる。

※嵌入   釉面に現れたひびをいう。釉と素地との収縮の違いから生ずる。窯出し時の直接貫入と後に入る経年貫入とがある